シティグループに追加救済資金、納得できない国民

木曜は感謝祭。帰省シーズンのようなものだから、たとえ不景気な世の中と言っても、やはり水曜の空港は混雑することだろう。チェックインの長い列を想像しただけでウンザリ、とう人もいるが、こんなニュースがある。


今年の秋、9月1日から11月17日を振り返ってみると、フライトの遅れが目だって減っている。2007年同時期、15分以上遅れて到着したフライト数は全体の21%、2006年は26%、そして今年この数値は17%に減少した。好結果となった大きな原因の一つは、各航空会社による、フライト便数削減が進んだためだ。(USA TODAYから)

さて、月曜一番の話題は、政府から更に200億ドルの救済資金を受け取ることになったシティグループだ。先ず、AOLマネーのオンライン意見調査結果から見てみよう。

質問: この追加救済資金のニュースで、あなたは安心してシティグループに、お金を預けることができるようになりますか?

回答:

・まだ安心できない  54%

・少し安心した  25%

・大きく安心した  16%

・最初からシティグループのことは心配していない  5%

総回答数 24131

ユナイテッド・オーバーシーズ銀行のテック・キン・スアン氏が指摘しているように、想像を超える悪影響を避けるために、米政府はシティグループを見捨てることはできない、というのが金融市場関係者を代表する声になるが、掲示板は政府に対する批判が多い。

・「20%近いクレジットカードの利子で大きく儲けていた銀行に追加救済資金?納得できない。」 JerryC09さん

・「これでウォール街の大手証券は、シティグループ株で一儲けすることができる。国民の税金が、こんなことに利用されてしまうのだから、まったく腹立たしい。」 DSlazikさん

・「ほとんどの金融機関が救済資金を受け取っているのに、政府はデトロイトの三大自動車メーカーを助けることに関しては、かなり消極的だ。自動車業界に従事する人など、どうなっても構わないというのだろうか?」 THOMASVA6さん

・「救済資金が必要な銀行は、これから、まだまだ出てくると思う。最終的には大幅な増税が実施され、消費者の生活は、いっそう苦しくなりそうだ。」 NNancieJeanさん

・「シティグループは米国金融システムに密着なつながりがあり、住宅ローンだけでなく、普通預金や定期預金などで、多くの米国消費者の金を取り扱っている。こんなシティグループを破綻させることは、米国の金融システムを大きく揺るがせる結果になり、政府がシティグループを救済するのは当然だと思う。しかし、三大自動車メーカーを倒産させても、アメリカの金融システムが大きな打撃を受けることはない。」 Plansmakerさん

・「財務長官は計画を変更して、もうこれ以上、不良資産を銀行から買い取ることを中止した。それなら、政府は自動車メーカーを助けるべきだ。」 INVENTOR707さん

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(参考にしたサイト: http://money.aol.com/news/articles/_a/bbdp/us-to-plow-another-20-billion-into-citi/258203

http://www.usatoday.com/money/industries/travel/2008-11-23-delays_N.htm?loc=interstitialskip

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