Thursday October 16, 2008

US Market Recap

米国消費者を待ち受ける所得税引き上げ

9月の米国小売売上は1.2%の減少となり、これで1991年以来、初めて3カ月連続のマイナスになった。RDQエコノミクスは、こう書いている。


「米国は、間違いなく消費不況だ。信用収縮が大きな原因となって、第4四半期の小売売上は、更に悪化することだろう。」

経済の鍵を握る消費者がこんな状態では、たとえ可決された7000億ドルを使って金融機関を救済しても、米国経済はそう簡単に上向きそうにない。

ここで、ダグ・カシュ氏(シーブリーズ・パートナーズ・マネージメント)が挙げている、米国株式市場の悪材料を復習してみよう。

・住宅市場

住宅価格の下落速度は鈍っているが、相変わらず、売れずに残ったままの住宅数が膨大にある。それに金融危機の影響で、銀行は中々金を貸さないから、消費者は住宅ローンを得るのが難しい。こんな状況だから、住宅市場の回復が始まるのは、おそらく2010年に入ってからになるだろう。

・低迷が顕著になった商業用不動産

不動産投資信託のマネージャーたちは、8月の終わり頃から、ショッピングセンターなどの投資プロジェクトが皆無になった、と語っている。

・借金だらけの消費者

全く良いニュースが無い状態だが、強いて好材料を探せば、経済低迷のお陰で、消費者はインフレの心配が無くなった。

・金融安定化法案だけでは足りない

米国金融機関は重体な患者だ。こんな患者に、起きてテニスをすることなどすすめられない。

・新政権

おそらく、オバマ氏(民主党)が新大統領に当選し、保護貿易主義、そして法人税、個人所得税の引き上げが実施されるだろう。

まだまだ先の暗いアメリカだが、消費者たちの声は、この掲示板の書き込みに要約されている。

「結局、7000億ドルの金融安定化法案など何の役にも立たない。待っているのは厳しい不景気であり、罪の無い消費者が苦しむことになる。我々は団結して、経済を混乱に陥れた犯罪者たちを処罰しなければならない。」 silvertechさん

 

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(オバマ氏)

(情報源:http://www.thestreet.com/story/10442511/1/kass-sustained-market-advance-unlikely.html

http://biz.yahoo.com/ap/081015/economy.html

http://www.usatoday.com/money/industries/banking/2008-10-14-bank-plan-paulson_N.htm

Current Topics

睡眠の質をよくする方法

ライフハッカーから抜粋

「不眠症の改善方法や、パワーナップの効果について書かれたものはたくさんありますが、今回は米lifehackerが選んだ、睡眠の質をよくする方法を10個紹介します。」

 

Wall Street English

もし失業したら

(money.aol.comから)

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質問: もし今日失業しても、あなたには、向こう6カ月間の生活費をまかなうだけの現金がありますか?

回答:

はい  55%

いいえ  45%

総回答数: 3082

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