Saturday August 16, 2008

US Market Recap

原油のたどるのは銀と同じ道!?

一カ月ほど前、1バレル150ドルに迫っていた原油は、170ドル、200ドルといったアナリストの予想を裏切って、現在112ドルで取引されている。「なぜ、アナリストの予想は外れるのか?」、というコラムの中で、ファンドマネージャーとして優秀な成績を残したピーター・リンチ氏の言葉が引用されていた。


「予想が外れてしまうのは、必ずしも、全てはアナリストが悪いとは限らない。例えば、企業の一株利益の予想について言えば、会社の経営陣自身も正確な予想をすることができない。もし、あなたが、レイノルズ・メタルズに収益見通しを聞けば、アルミニウム価格の動向が収益に大きく影響する、という答えが返ってくることだろう。」

それでは、「全てはアナリストが悪いとは限らない」という部分を頭に入れていただいて、ここでトニー・コルトン氏(ロジカル・インフォメーション・マシーンズ)の見方を紹介しよう。

「原油価格は、向こう3年間で65ドル以下になる。7月、原油価格を147ドルまで急騰させたのは投機家たちであり、アジアからのオイル需要が増加したためではない。原油先物市場は、為替や国債市場のように膨大ではないから、ヘッジファンドなどが簡単に操作することができる。

季節的要素を考慮すると、原油は反発して、125ドルあたりまで戻すだろう。しかし、下げ方向に変わりはないから、最終的には65ドルを割ることになるだろう。

とにかく状況は変わった。膨大な中国からの需要、下げ続けるドル、投機熱、異常に寒い気候、ナイジェリアとイラン情勢などが原油を急騰させていたが、それらの原因のほとんどが今日存在しない。

先物をトレードしたことが無い人には分かりにくいと思うが、状況は銀の時と同じだ。70年代の終わり、銀は4ドルから50ドルに大幅上昇した。しかし、たった2年で、銀価格は4ドルまで下落してしまった。」

デービッド・アンダーソン氏(パロ・アルト・インベスターズ)の意見も記しておこう。

「エネルギー価格の大幅下げを予想する人たちは、現実を全く理解していない。エネルギー省のレポートによれば、向こう10年間で、世界の原油需要は現在の一日8500万バレルから、1億1000万バレルに上昇することが予想されている。中東、北海、メキシコ湾での生産が減少していることを考えれば、この膨大な需要を満たすことは難しい。」

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(情報源: http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/SuperModels/CouldOilPlungeTo65ABarrel.aspx

http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/StrategyLab/Rnd18/P6/GuruInvestorJournal20080815.aspx?page=1

Stocks You Need To Know About

原油と同様に、最近、下げが目立つのは金だ。金価格に連動する、GLDの週足チャートを見てみよう。

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(金曜、大引けまで30分の時点)

サポートラインを大きく割っている。壊れたサポートは、レジスタンスに変わる傾向があるから、83ドル60セント付近が壁になる可能性が高い。

Wall Street English

原油とドル

Oil Prices Hit 3-month Low on Stronger Dollar- AP

ドル高が原因となって、原油価格が3カ月ぶりの安値に転落したことを伝える、APのヘッドライン。

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