Saturday April 26, 2008

US Market Recap

買い?売り?一休み?

4月も終わりだ。この時期になると、米国投資家たちは「Sell in May and go away」という、5月に株を売って、相場からしばらく離れることを奨める諺を思い出していることだろう。しかし、最近回復の兆しが見え始めたマーケットを考えると、本当に5月に売ることは正解だろうか?

先ず、ここからは買える、という意見を要約しよう。

・決算は思ったほど悪くない。逆に、予想以上に内容の良いものが多い。

・金融市場の混乱は、最悪の事態から脱した。

・インフレの一原因となっていたドル安だが、最近ドルの上昇が始まった。

まだ買えない、という理由を、ジム・ジューバック氏(MSNマネー)はこう説明している。

・上昇が止まらない原油とガソリン価格。言うまでもなく、米国経済を支える消費者に、大きな重荷となる。

・インフレ。連銀は金利引下げ政策を終了させる可能性がある。

・下げが続く住宅価格。これ以上の住宅市場のスランプは、銀行などの金融機関が、更に大きな評価損を計上する結果になる。

・上昇する米国失業率。これでは、アナリストが予想するような、早い経済の回復は見込めない。

・顕著になった世界的な経済の減速。

・数回におよぶ挑戦にもかかわらず、S&P500指数は、なかなか1400を超えることができない。本当にマーケットが回復しているなら、このレベルを、簡単に突破できるはずだ。

・たとえ相場が好調な年でも、統計的に、5月から10月の相場は弱くなる傾向がある。

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S&P500指数 (日足: 金曜大引けまで2時間の時点) 

(参考にしたサイト: http://money.cnn.com/2008/04/25/markets/thebuzz/index.htm?postversion=2008042511

http://articles.moneycentral.msn.com/Investing/JubaksJournal/DontTrustThisMarketRally.aspx

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4月29日: 消費者信頼感指数(4月分)

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   1日 :  ISM指数 (4月分) 以前これは全米購買指数と呼ばれていた。

   2日 :  雇用統計(4月分)

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Wall Street English

またまた上昇の原油

1バレル119ドル10セント、+2.6%と高騰する原油だが、原因はこう報道されている。

U.S. cargo ship fired warning shots at two Iranian boats in the Persian Gulf.

米国の貨物船がペルシャ湾で、イランのボート2隻に威嚇射撃した。

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