Wednesday March 5, 2008

US Market Recap

希な出来事

スタンダード・アンド・プアーズ社のアナリスト、サム・ストーバル氏によると、1945年以来、3月のマーケットが高くなる確率は約7割ほどある。しかし、4カ月連続で下げているダウ指数を見ると、今月も下げるかもしれない、と心配している人も多い。

マーク・ハルバート氏(ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト)は、こんなことを指摘している。

ダウ指数が、最後に4カ月連続で下げたのは、2000年から2002年のベアマーケットが終了する時だった。これよりも前となると、1982年まで、さかのぼる必要がある。更に調べてみると、ダウ指数が誕生して以来、この指数が4カ月たて続けに下げたのは、約5年に一度しか起きていないことも分かった。ようするに、現在のマーケットは、非常に希な下げ方をしているわけだ。

それでは、4カ月連続の下げは、マーケットにとってどんな意味があるのだろうか?言い換えれば、このような下げの後は、大きな反発ラリーが期待できるのだろうか?

結果は、驚かれる人もいると思うが、統計的に意味のある結論を引き出すことはできなかった。常識的に考えれば、これだけ連敗した後は、ラリーが展開されても不思議ではないのだが、データを見る限り、4カ月連続の下げは、マーケットにとって悪材料でも好材料でもない。

それでは、ストーバル氏が挙げる、今月注目できそうなセクターを見てみよう。

・輸送

米国の経済は下向きだが、海外の経済は、相変わらず輸出を中心にして伸びている。FedEx Corporation (FDX)、Expeditors International of Washington Inc. (EXPD)、United Parcel Service, Inc. (UPS)などが関連銘柄だ。

・農産物

商品市場で、トウモロコシ、麦、大豆などの値上がりが顕著になっている。農作物に投資する上場投信、PowerShares DB Agriculture (DBA)を利用すれば、先物口座が無くても商品市場に参加できる。

・一般消費財

このセクターに以前のような売り圧力が無くなった今日、資金の一部を、一般消費財銘柄に投資する上場投信、Consumer Discretionary SPDR (XLY)に回せそうだ。

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サム・ストーバル氏

(参考にしたサイト:http://www.marketwatch.com/news/story/march-become-fifth-down-month/story.aspx?guid=%7BF8E56950%2D1400%2D4983%2DA920%2D1DE58CEE8DE2%7D

http://www.marketwatch.com/News/Story/Story.aspx?guid=%7BC7C42C3A%2D1B1F%2D4835%2DB928%2DBA77703F91D1%7D&siteid=nwhpf&lsn=11

Stocks You Need To Know About

証券セクター指数

5分足

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午後のブレイクアウトだ。

Wall Street English

アメリカは不景気だ

The US is in recession by “any common sense definition” of the word, the country’s most successful investor said on Monday. 

上は、ウォーレン・バフェット氏が、月曜に語った言葉だ。「どう見ても、今日のアメリカは不景気だ」、と訳しても問題ないだろう。

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