値下げをするから売れない!?

サブプライム問題で、銀行は金を貸し渋るようになった。少し話はそれるが、どの銀行も被害者です、といった顔をしている。そもそも、無茶な融資を連発したのは銀行などの金融機関だ。更に、サブプライムローンは不動産担保証券化され、証券会社、銀行、ヘッジファンドなどが積極的に投資した。

しかし、住宅市場は大スランプに陥り、当然のことながら、不動産担保証券や債務担保証券も大幅に下がった。お陰で、大手金融会社は膨大な評価損を計上し、正に首が回らなくなった。

自分たちが間違った投資をしたのだが、ここで金融機関は、バーナンキ氏(連銀議長)に泣きついた。「このままでは、米国経済が不景気になってしまいます。今こそ、国民のために金利引下げが必要です。」

しかし、バーナンキ氏も人が良い。自らインフレ懸念を語っていたにもかかわらず、駄々をこねるウォール街の願いを聞き入れて、二度にわたる利下げを実行した。

おっと、こんなことを書くつもりではなかった。本題へ移ろう。

住宅市場の低迷で、とにかく家が売れない。(もちろん、買いたくても、銀行が金を貸してくれない。)家を建てたものの、肝心な買い手が現れないから、建築業者は次々と物件を値下げしている。しかし、それでも買い手が現れない。何故だろうか?

デーブ・サイダーズ氏(経済学者)は、こう語っている。「住宅の値下げが頻繁になると、消費者は更なる値下げを期待するようになり、買い控えの現象が起きます。」デービッド・ゴールドバーグ氏(UBSインベストメント)も、同様な意見だ。「事態を好転させたいなら、建築業者は、一致団結して値下げをやめるべきです。全社そろってやるのです。一社でも、値下げをするところがあってはダメです。」

具体的な例を見てみよう。

アリゾナに本社を置く建築会社メリテージ・ホームズは、物件によって4割近い大幅な値下げを実行した。さすがに破格な値段とあって、多くの見込み客が家を見に来たのだが、スティーブン・ヒルトン氏(メリテージ・ホームズ経営責任者)は、こう話している。「絶好の買いチャンスです。一カ月前と比べたら、夢のような値段です、などとセールスマンが言おうものなら、全く客は買ってくれません。」

明日は感謝祭、こんなことばかり書いていると感謝の気持ちが無くなってしまう。チャールズ・カーク氏(カーク・レポート)は、「私の感謝するもの」、と題して以下をあげていた。

・健康であることに感謝します。

・いつも良き協力者の妻に感謝します。

・私のトレード向上を助けてくれた人たちに感謝します。

・亡くなる前に、叔母さんと最後の食事が出来たことに感謝します。

と他にも色々記されていたが、さて、私も与えられた命に感謝しよう。今日もつまらないとりとめのないいことを書いてしまった。

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(参考にしたサイト: http://www.thekirkreport.com/2007/11/things-im-most.html

http://www.marketwatch.com/News/Story/Story.aspx?guid=%7BAD0D9555-0E40-4434-9829-B76BACEC1437%7D&siteid=nwhpf

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