Monday October 15, 2007

US Market Recap

買い材料、売り材料の見分け方

消費者物価指数、失業率、新規雇用者数、中古住宅販売件数、とさまざまな経済指標が毎月発表される。場合によっては、株価を大きく動かすことになるから、経済カレンダーに注意を払う人は多い。しかし、問題なのは結果をどう解釈するかだ。そこで今日は、経済ニュースの適切な解釈方法を探ってみよう。

・「インフレ率が下がった」、と聞いたら迷わず株を買おう。低インフレは企業収益の質を高める効果があるから、間違いなく株に好影響だ。

・「インフレ率が上昇した」、と聞くと株式市場に悪材料に思えるが、これも買い材料だ。高インフレ状況では、単に物の値段が上がるだけでなく、全ての資産価値も上昇するから、これも株に好都合だ。

・「ドル安」は悪い材料、と思われているが、真実はその逆だ。ドルが下げれば、アメリカの国際企業に有利になるから、言うまでもなく買い材料だ。

・「ドル高」は当然買い材料だ。ドルの上昇は、米国内のインフレ率を下げる原因になるから、米国株には好材料だ。

・「石油価格下落」は買い材料だ。何と言っても、安い石油は消費者に直接影響を与えるわけだから、株は間違いなく上がる。

・「石油価格上昇」も買い材料だ。一般庶民には嬉しい話ではないが、確実に石油会社が儲かる結果になるから買い材料だ。

・「 XX銀行、経常利益は40%減」、も嫌な見出しだが、これも買い材料だ。これだけひどいニュースなら、おそらく悪材料出尽くしになり、株価に好影響だ。

・「予想以上に強い雇用統計」、と聞くとインフレの心配をする人がいる。しかし、強い経済状態を示す内容なのだから、株式市場の上げ材料だ。

・「雇用統計は予想どおりだった」、という報道なら、これも買い材料だ。思ったとおりの発表なのだから、株価を乱高下させることなく、安定した上昇を期待できる。

・「雇用統計は予想を大きく下回った」、というヘッドラインなら、間違いなく株は上がる。これ以上の米国経済の減速を防ごうとして、連銀は金利を引き下げることになるだろうから、迷わず買いだ。

さて、ここで肝心なことを書いておこう。上記は、バリー・リットホルツ氏がウェブ上で紹介した、先週ウォール街で好評だったジョークだ。

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(参考にしたサイト: http://bigpicture.typepad.com/comments/2007/10/market-cheat-sh.html

Current Topics

経済カレンダー

10月16日: 鉱工業生産(9月分)

    16日: 稼働率(9月分)

    17日: 消費者物価指数(9月分)

    17日: 住宅着工件数(9月分)

    17日: ベージュブック(連銀がまとめた、地域の経済状況)

    18日: 経済先行指数(9月分)

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Wall Street English

Baidu.com (NASDAQ:BIDU)

Jim Cramer just said noted on CNBC's STOP TRADING segment that Baidu.com (NASDAQ:BIDU) is growing at 80% and the downgrades or cautionary comments aren't warranted.  He even went as far to say "Baidu could go to $500.00."

いつも注目されるクレーマー氏だが、Baidu.com は500ドルに行ける、と強気だ。(先週、大手証券アナリストによってBIDUの収益が下方修正されたが、成長率80%のBIDUを考慮すれば、この下方修正は間違っている。BIDUは500ドルを達成する可能性がある、というのがクレーマー氏の言い分。)

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BIDUの日足

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