Friday May 11, 2007

US Market Recap

プロトレーダー、4つの共通点

プロトレーダーに共通することは何だろうか?今週、金融機関を訪問しているブレット・スティーンバーガー氏(The Psychology of Trading「トレードの心理学」の著者)は、こんな感想を述べている。

実際の現場で、プロたちのトレードを見ることは、いつもとても勉強になる。いくつか感銘を受けたことを記そう。

1、成功しているトレーダーは、一つのマーケット(銘柄、セクター)だけでなく、様々なマーケットを監視している。しかし、初心者は一つのマーケットに固執してしまい、無駄なトレードを何度も繰り返してしまう。プロトレーダーは、ボトムアップ分析などを利用して自分なりのマーケット分析方法を持っているが、初心者にはそれが無い。

2、複数のマーケットを追うプロトレーダーには、マーケットを大局的な視野で見ることができる。しかし、視野が狭い新人トレーダーには、マーケットの相互関係が分からないから、価格が割安なのか割高なのかが判断できない。

3、プロトレーダーたちが働く金融機関には、危機管理を専門にするリスクマネージャーがいる。彼らはトレーダーの動きを監視しているから、状況に応じた株数や、連敗しているトレーダーたちに適切なアドバイスを与えることができる。私たち一般個人トレーダーには、このリスクマネージャーがいないから、自分で自分の危機管理をしなければならない。

4、プロトレーダーの利益目標は小さい。プロたちは、資金を一年で三倍にしよう、といったことを口にしない。そんなことを言うのは、資金が少ない、絶対にトレードだけで食べていく、と焦っているトレーダーたちだ。

早速こんな反論が出ている。

1つか2つのマーケットだけに集中することで、大きな成功をおさめているトレーダーたちもいる。たとえば、ポール・ロッターはドイツの国債、そしてマージー・テラーはユーロドル専門だ。 (pwhさん) 

成功しているトレーダーは、非常に簡単な方法でトレードに臨んでいる。たしかに、彼らはマーケットを分析するが、一つのアイデアやトレンドに固執することはない。更に、プロたちは他のマーケットについてある程度知っているかもしれないが、現実には1つか2つのマーケットを専門にトレードしている。 (トニー・レイさん)

スティーンバーガー氏の回答はこうだ。

もちろん、1つのマーケット(1銘柄)だけを専門にして成功することはできる。私も個人的に、そのようなトレーダーを知っている。しかし、5千万ドル以上の資金を運用し、毎年1千万ドル以上の利益を上げているプロトレーダーのほとんどは、複数のマーケットを追っている。

参考にしたサイト: http://traderfeed.blogspot.com/2007/05/what-makes-professional-trader.html

Stocks You Need To Know About

挟まれた利回り

10年国債利回りの日足。

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200日と、50日移動平均線の間で動きが続いている。昨日の金利据え置き後に発表された声明は、前回とほとんど同じ内容だったから、ブレイクアウトトレーダーには、面白くない環境だ。

Wall Street English

ゴードン・ゲッコー

Gordon Gekko back in sequel

ゴードン・ゲッコーを覚えているだろうか?映画「ウォール街」の主人公だ。あれから20年、今度はヘッジファンドを舞台に、ウォール街の続編が制作されるようだ。

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