Saturday April 21, 2007

US Market Recap

5分で出来るファンダメンタル分析

ファンダメンタル分析は、時間のかかる面倒なもの、と思っていないだろうか?しかし、「プロの銘柄選択法を盗め!」の著者ハリー・ドマッシュ氏は、7つの項目を調べるだけで良いと言う。さっそく見てみよう。

 

1、借金があり過ぎないだろうか?

大きな負債を抱える会社は、負債の少ない会社より投資リスクが高くなる。ここで、注目してほしいのが負債資本比率(D/E)だ。この数字は簡単に見つけることができる。まず、ヤフー・ファイナンスにアクセスする。GET QUOTESのところに、株のシンボルを入れてクリックする。ここでは、アップル(AAPL)でやってみよう。

株価が表示されているが、左側のCompanyの下にKey Statisticsがあるから、そこをクリックする。FINANCIAL HIGHLIGHTSから下へ進むと、Balance Sheetがある。その中の、Total Debt/Equity(mrq)が負債資本率だ。N/Aになっているが、これはアップルの借金が0であることを示している。もしそこが1以上の数字なら、借金の抱えすぎだ。

2、会社の規模は小さ過ぎないだろうか?

リスクを低くするには、時価総額が10億ドル($1 Billion )未満の小型株を避けよう。この数値も、同じウェブページで見つけることができる。Key Statisticsの直ぐ下に、VALUATION MEASURESがある。その中のMarket Cap(intraday)が時価総額だ。アップルは78.24B(782億4000万ドル)だから、全く問題ない。

3、利益は十分にあるだろうか?

株主資本利益率をチェックしよう。ほとんどの場合、5%から25%の範囲だが、15%未満は避けたい。株主資本利益率は、Management Effectivenessの下にある。Return on Equity (ttm)がそれだ。アップルは24.77%だから合格だ。

4、ミューチュアルファンドや年金ファンドが買っているだろうか?

銘柄の機関所有率を確かめよう。40%未満の数値は、機関投資家たちが、その銘柄に興味が無いことを示しているから避けたい。これは、Share Statistics の下、% Held by Institutionsだ。アップルは69.40%だから問題ない。

5、空売り残が多過ぎないだろうか?

現在ある空売り残を、全て買い戻すのに必要な日数をshort interest ratio という。この数値が10以上の銘柄は避けたい。これは、Share Statistics の下に、Short Ratio と記されている。アップルは1だから合格だ。

6、現金の無駄使いをしていないだろうか?

キャッシュフローがマイナスの企業を、投資対象から外そう。Cash Flow Statementの下、Operating Cash Flowを見てほしい。アップルは3.75Bというプラスの数値だから、全く問題はない。

7、株価は割高でないだろうか?

ここで役立つのが、予想される利益で計算した株価収益率だ。VALUATION MEASURESの下の、Forward P/Eというのがそれだ。40以上は割高を示し、アップルは23.14とまだ割安だ。

以上7項目を調べたが、アップルはファンダメンタル的に問題はない。あとはチャートを見て、買いのタイミングを探すだけだ。

(参考にしたサイト: http://www.winninginvesting.com/risk_score_sheet.htm

 

Stocks You Need To Know About

アップル(AAPL)

ファンダメンタル分析で例に挙げた、アップル(AAPL)の日足チャートを見てみよう。

0420aapl.gif

50日移動平均から跳ね上がり、下降するトレンドラインに挑戦中だ。

Wall Street English

金曜のラリー

ダウ、ナスダック、S&P500、それぞれ高値を更新して終了だ。好調の理由を、オーウェン・フィッツパトリック氏(ドイツ銀行)は、こう語っている。

The market is being helped by earnings coming in better than expected.

予想を上回る決算報告が、マーケットの上昇を助けている。

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