皆さんは、Windows Vista にアップグレードされただろうか?「想像以上の驚きを、あなたにも」、のキャッチフレーズで宣伝されているが、想像以上に驚いているのはマイクロソフト自身ではないだろうか。AAXNETの、アンドリュー・グライガス氏は、こんな事実を挙げている。
米運輸省(DOT)、米国標準技術局(NIST)、米連邦航空局(FAA)、そしてテキサス・インスツルメンツ(TXN)はWindows Vista にアップグレードしないことを発表した。また、公立学校も同様な決定をするところが出始めている。たとえば、カリフォルニア州北部のウィンザー学区、それにオハイオ州のベクスリー学区では、高額なVista にアップグレードするのではなくLinux導入を考慮している。
このような状況を反映して、ヒューレットパッカードはLinuxが搭載された企業向けデスクトップ・コンピュータ製造に踏み切るようだ。とうぜんデル・コンピュータもヒューレットパッカードに続くことが考えられるから、3月13日付けのウォールストリート・ジャーナルで報道されたように、いよいよマイクロソフトに本格的な競争相手が現れた。
中小企業、そして家庭の個人ユーザーたちも、 Windows XPからVistaに急いで乗り換える様子は無い。ようするに、現在使っているコンピュータがダメになるまで、Windows XP使用が続くわけだ。しかし、なぜVistaは思ったほど受け入れられないのだろうか?いくつかの原因を見てみよう。
・ファイファー・コンサルティングの調べによると、ユーザーインターフェースにやや問題があるため、仕事の効率がXPよりも劣る。
・多くのソフトウェアは、まだVista用に改造されていない。
・Vistaへのアップグレードは意外と手間がかかる。特に、ドライバー探しに一苦労する。多くのプリンターは、まだVista用のドライバーが無いから印刷ができない。
・マルウェア(破壊工作ソフト)対策には万全が期されているとのことだが、CNetニュースによると、マイクソフトのOneCareアンチウイルスは、認証テストに合格できなかった。
・スティーブ・バルマー氏(マイクロソフト本社役員)は、Vistaにサービスパックは不要だ、と言っていたにもかかわらず、さっそくサービスパック1が出ている。
「Linuxを検討する良い機会です。Windows XPに慣れきっているため、最初は馴染みにくいと思います。しかし、長期的にはコスト面で、Linuxの方がVistaより割安です。他にも、IBMのeComStationがあります。これは以前、OS/2と呼ばれていたものです。悪くはないのですが、専門ソフトウェア・ツールに限りがあるのが難点です」、とグライガス氏は指摘する。
