US Market Recap
ビジネス界にあふれる変な話
2006年、7月のことだった。大幅な従業員削減に踏みきったノースウエスト航空は、「お金を節約する101の方法」、と題されたパンフレットを、社員に配布した。ゴミ箱から物を拾うのは恥ずかしいことではない。古い新聞紙は猫のトイレに使える。森を散歩することでデートは割安になる。まったく人を馬鹿にしたパンフレットだが、ビジネス界にはこんな失礼な話や失敗談であふれている。いくつか見てみよう。
カジノ経営者、スティーブ・ウィン氏は所有するピカソの「Le Reve」を1億3900万ドル(約166億円)で手放すことになった。最後の機会、ということで何人かの訪問者に絵画を見せているときだった。単に指で示せば済むことなのだが、ウィン氏は肘で「Le Reve」叩いた。訪問者の耳には、絵画の裂ける音がはっきりと聞こえた。もちろん、この一件で1億3900万ドルの話は無効になった。
コムキャスト(ケーブルテレビ会社)の修理作業員が、ブライアン・フィンケルスタインさんの自宅に来たときの話だ。こともあろうに作業員は、修理どころか、テレビの前にある長いすで寝てしまった。フィンケルスタインさんが起こそうとすると、「疲れているんだ。眠らせてくれ」、と図々しい作業員。もちろん、この修理作業員は首になったが、フィンケルスタインさんが一部始終を撮ったビデオは、インターネットで大ヒットだ。
ラップトップ型(ひざのせ型)コンピュータの爆発事件(バッテリーが原因)で、米国消費者製品安全委員会は、次のような警告を発表した。「危険防止のため、ラップトップ型コンピュータを使用する際は、ひざの上にのせないでください。」
ロサンゼルスに本社があるFiji(ボトル入りの水)は、こんな広告を出した。「Fijiのレベルが示すように、この水はクリーブランドの水ではありません。」この広告に対抗するため、クリーブランドのある機関が、徹底的にFijiをテストした。その結果わかったことは、Fijiには1リットルあたり6.3マイクログラムのヒ素が含まれていた。もちろん、Fujiは反論した。「当社の検査によれば、1リットルあたりに含まれるヒ素は6.3マイクログラムではなく、2マイクログラム以下です。」
ロバート・ストークス氏は、損害賠償(30万ドル、約3600万円)を求めてグレーハウンド・バスを訴えた。事件は、家族揃ってドライブしているときに起きた。すれ違ったバスから、突然トイレの中身が投げ捨てられ、サンルーフを開けてドライブしてたストークス氏一家はずぶ濡れになった。
8月、ラジオ・シャックは、Eメールで400人の社員に解雇通知を送った。メールは、こう書かれていた。「現在当社から、従業員削減計画の一環として、何名かの社員の皆さんに解雇通知が送られています。まことに残念ですが、あなたの職が削減対象の一つになりました。」

