Monday February 5, 2007

US Market Recap

割安3銘柄

S&P 500指数は6年ぶりの高値を記録し、好調なマーケットが続いている。これだけ株が上がってしまった今日、まだ割安株は残っているのだろうか?「答えはイエスです」、と強調するのはUnTapped Opportunities(投資ニュースレター)のナンシー・ザンベル氏だ。バリューショッパー、として知られる氏は、銀行でのクレジット・アナリストの経験を生かして効果的に銘柄を選んでいる。ザンベル氏の話を続けよう。

「銀行以外にも、証券会社でアナリストの経験があります。その時、こんなことに気がつきました。

・経営陣の手腕と、企業収益上昇率には密接な関係がある。

・アナリストが隠れている有望な企業を発見するには時間がかかり、そのため株価が正当な水準で推移していないことが多い。

・投資者としての常識と、一般的に使われている方法を利用すれば、ほとんどの企業を適切に分析することができる。

実際の分析方法を、簡単に説明します。先ず株価と一株利益を比べます。そして、過去5年間の値動きを見て上下幅を確認します。同セクターに属する株を一つ一つ調べて、どれが割安であるかを判定するわけですが、もちろん、これで終わりではありません。

どんなにファンダメンタルズが優れた会社を発見しても、マーケット全体の流れを無視したのでは、良い投資結果を得ることができません。ですから、ファンダメンタルズだけに集中するのではなく、株に影響を与える周囲の分析も必要です。」

それでは現在、ザンベル氏は、どんな銘柄に注目しているのだろうか?

「カーライル(CSL)という建築株があります。第3四半期の決算は、同業者を大きく引き離す、ずば抜けた結果でした。カーライルの収益成長率は19%を記録し、業界平均6.4%のほぼ3倍です。営業利益率の10.3%は、業界平均5.4%の約2倍です。カーライルは、第4四半期の決算発表を来週に控えています。好結果が予想されますから、買い手を集める可能性があります。」

先日のブッシュ大統領の演説でも分かるように、ワシントンで代替エネルギーが注目されている。特に、中間選挙で勝った民主党はこの問題に熱心だから、ザンベル氏はエタノール銘柄のMGP Ingredients (MGPI)を推している。

もう一つ氏が見ているのはOption Care(OPTN)だ。高齢化する社会、そして次々とベビーブーマー世代が定年退職をむかえ、ヘルスケア・サービスのOption Careが狙えるという。OPTNの収益成長率は、業界平均の約2倍に相当するが、株価収益率は19.20だから割安だ。さらに、先日UBS証券とJPモルガンから買い推奨も出され、投資者から注目され始めている。

Stocks You Need To Know About

HON[Honeywell]

下の英語セクションで触れた、HON[Honeywell] の日足を見てみよう。

0204hon.gif

メガホンが出来ている。そろそろ利食いがありそうだ。

Wall Street English

空売りに注目

今週の焦点として、以前ニューヨーク証券取引所で大口売買を担当していた、ケビン・ハガティ氏はこう語る。

Many of our key stocks are up anywhere from 4-7 days, which means no edge at all. I won`t hesitate to trade a core stock like HON[Honeywell] from the short side intraday.

私のリストに入っている多くの銘柄は、既に4日から7日連続で上昇しており、ここでの買いは勝率が少ない。だから、Honeywellのような銘柄をデイトレードで空売ることに躊躇しない。

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発行:株式会社ブレイクスキャン 監修:株式会社デイトレードネット