長く時間のかかるアップグレード

Monday February 19, 2007

アナリストは、新オペレーティング・システムVistaの売上を、あまりにも高く予想しすぎている、というスティーブ・バルマー氏(マイクロソフト最高経営責任者)のコメントで、金曜、マイクロソフトの株価は2%を超える下げとなった。「ここ2週間ほどチャートを見ている人ならお分かりと思いますが、これは単なるニュースは売り材料のパターンではありません」、と24/7ウォールストリートのジョン・オッグ氏は言う。

「Vistaにアップグレードする、と一口に言っても、これはWindows2000からWindows XPにアップグレードするような簡単なものではありません。一番の問題点は、ほとんどの家庭やオフィスに現在あるコンピュータでは、Vistaを使うことは無理です。プロセッサは大丈夫かもしれませんが、メモリとグラフィックが大きな支障になりますから、先ずVistaを買う前にコンピュータその物の心配をしなくてはいけません。

そんな技術的なことを知らなくても、チャートを見続けていた人たちは、マイクロソフトが大きな問題にぶつかったことは簡単に推測することができました。もちろん、チャートから具体的なニュース内容を読み取ることはできませんが、マイクロソフトの先行き不安が明確に表面化していました。

結論を言えば、新しいコンピュータを購入するまで、ほとんどの人たちはVistaを使うことはないでしょう。以前のように、99ドル払って直ぐにアップグレードできるのとは全く違い、Vistaへのアップグレードは長く時間のかかるプロセスです。

そんなに時間を要するプロセスなら、LinuxやMacシステムが大きく市場に食い込むチャンスになるでしょうか? 1990年代の終わり頃ですが、ビル・ゲイツ氏が、20年後はWindowsはナンバー1でないかもしれない、と発言して会場にいた人たちを驚かせたことがありました。

Windowsは、そう簡単に首位の座から転落することはありません。一部のファンはいても、一般の人たちにLinuxを使いこなすことは無理です。使いやすさの面でMacは定評がありますが、ビジネスやオフィスには浸透していません。特に金融業界でMacを見ることは、先ずありません。

投資者の中には、早くもマイクロソフトは死んだ、と宣言する人たちがいます。繰り返しますが、今回のVistaへのアップグレードは一夜で済むようなものでなく、かなりの時間を要します。過去5年、6年までさかのぼって、マイクロソフトのチャートをよく見てください。これは成長株のパターンでしょうか?答えは「ノー」です。

マイクロソフトは、まだ下げるでしょうか?答えは「イエス」です。数週間前、Vistaの販売開始ニュースで興奮して買った人たちは喜ぶべきです。今なら、もっと安い値段でマイクロソフトが買えます。」

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