US Market Recap
著名投資戦略家4人の見方
はたして2007年は、皆が期待するゴルディロックス経済になるのだろうか?「ゴルディロックスと三匹のクマ」、というイギリスの童話からとられた名前だが、熱くも無く、冷たくも無い経済をゴルディロックス経済と呼ぶ。だから、ゴルディロックス経済は、インフレの無い、好調な経済だ、と言う人たちもいる。
さて、ここで心配になるのが米国住宅市場だ。ゴルディロックス経済が実現するには、米国経済に、低迷する住宅市場を跳ね飛ばすだけの力がなくてはいけない。ここで、二つのグラフを見てみよう。

中古住宅販売件数の伸び率を示したものだが、明らかにダウントレンドだ。

最近、少し頭打ちになっているが、これは売りに出されている住宅件数を示している。左側に「6 months」、と記されているが、現在売りに出されている住宅を全て売りつくすには、6カ月以上の月日が要る、という意味だ。こんな状況で、今年の株式市場は大丈夫だろうか?専門家たちの意見を要約しよう。
リチャード・バーンスタイン氏(メリルリンチ、チーフ投資戦略家):
2007年、S&P500指数は12%ほどの伸びになる。金利に関する、連銀の姿勢がハッキリしないため、1月のマーケットは方向性を欠きそうだ。今年のGDP(国内総生産)は、去年の率をちょうど1ポイントほど下回りそうだから、投資者は企業収益に注意を払う必要がある。期待できるセクターはテレコミュニケーション、避けるのはエネルギーと商品関連だ。投資資金は、株50%、国債30%、キャッシュ20%に分散することを勧めたい。
アビー・ジョセフ・コーエン氏(ゴールドマンサックス、チーフ投資戦略家):
住宅市場の下降は続くが、今年特に期待できるのは、レストラン、旅行、それに娯楽産業だ。全体的に、企業収益の成長率は下がるが、大きな下方修正の心配は無い。S&P500指数は1550に達するだろう。(現在1418.30)
デービッド・ビアンコ氏(UBSインベストメント・リサーチ 投資戦略家):
連銀は、3月に金利引下げを実行するだろう。S&P500指数は、1500以上で2007年を終了しそうだ。住宅市場が、2007年、底打ちになることは無い。
アブヒジット・チャクラボーティ氏(JPモルガン、投資戦略家):
ドル安が進むだけでなく、米国経済の減速が顕著になる。アジアやヨーロッパでは金利引き上げが続くが、アメリカは現状の金利据え置きになるだろう。連銀に失望した投資家が売ってくるはずだから、マーケットは今年前半、大きく下げる可能性がある。

