US Market Recap
2007年の不安材料と狙える銘柄
住宅市場の低迷、企業収益成長率の低下、利下げに消極的な連銀、膨大な貿易赤字、など悪材料はいくらでもある。しかし、キプリンジャー・フォーキャスツは、2007年、S&P500指数に7%から12%の伸びを期待できる、と発表している。もちろん、それが実現するためには、起きては困る事柄がいくつかある。
1、地政学的要素: 言うまでもなく、私たちは危険な世界に住んでいる。イラン、北朝鮮の核問題だけでなく、イラク、レバノン、パキスタン、ベネズエラ、そしてロシアも不安な存在だ。これらの国々で一大事となれば、とうぜん世界の株式市場にダメージを与えることは間違いない。
2、オイル: テロ活動などが原因となって、もし中東からのオイル生産量が大幅に減るような事態も、世界の株式市場を混乱に巻き込む。場合によっては、オイル価格が1バレル100ドルを突破することもありえるから、中東情勢には常に注意を払う必要がある。
3、不況: オイル高、ガソリン高が現実化となれば、既に住宅市場低迷のアメリカは不景気に陥るだろう。個人消費が冷えこみ、企業収益も下降することになるから、株価にはマイナス材料だ。
4、インフレ: エネルギーと食品を除くと、2005年のインフレ率は2.2%だった。2006年(1月から9月まで)、この数値は2.4%に上がり、連銀は神経質になっている。更に悪化なら金利は引き上げられ、株安を引き起こすことだろう。
5、ドル安: 巨額な貿易赤字に嫌気をさした外国政府が、大きくドルを売る可能性がある。ドル安はアメリカ国内にインフレを起こし、連銀は金利引き上げ政策に戻る。株は高金利を嫌うから、とうぜん株式市場は低迷だ。
それでは、2007年に狙える銘柄は何だろうか?キプリンジャー・フォーキャスツの推奨を見てみよう。
1、3M(MMM):3M、と聞くとセロテープを思い出す人が多いが、3Mは6つのセクションで構成される国際大企業だ。2007年度の収益を考慮したPER(株価収益率)は16、と割安だから株価は95ドルに達しても不思議ではない。(現在の株価は78ドル39セント)
2、アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG):企業スキャンダルも一段落となり、株主との信頼関係が回復している。収益も順調に伸び、現在11のPER(2007年度の予想利益で計算したもの)が、業界平均の15に追いつけば、株価は100ドルを達成できる。(現在の株価は72ドル25セント)
3、アーチ・コール(ACI、大手石炭会社): とにかく割安だ。主要電力会社は、電力発電原料として石炭を30%ほど増やす計画を発表しているから、アーチ・コールには大きな成長が期待できる。
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