Monday December 25, 2006

US Market Recap

機関投資家の資金はどこへ向かう?

「どんなに慎重な準備をしても、バンジージャンプやスカイダイビングには危険が伴います。同様に、自動車での通勤にも交通事故に巻き込まれる危険性があります。しかし私たちは、自動車の運転よりスカイダイビングの方が危ない、と思っているのではないでしょうか?」、と切り出すジェイミー・ドルゴッシ氏(ラショナル・インベスター)だが、いったい何を言いたいのだろうか?話を続けよう。

「変な言い方になってしまいましたが、最近の株式市場を見ていると、ついそんな言葉が出てしまいます。ここ6カ月間で、マーケットの危険/報酬比(リスク/リワード比)が大きく変わっています。このレベルで、わざわざ危険をおかして株を買うことは、どうしても私にはできません。

今日のマーケットは、1990年代の終わりに似ています。インターネット銘柄が、毎日のように上げていましたが、私は買いませんでした。明らかに、正当評価額を大幅に上回っていましたから、少しずつ空売りを増やしていきました。実際に利益が出たのは2000年に入ってからですが、そんなことは、私には全く気になりませんでした。

今日も同じことが起きています。違いは、インターネット銘柄が、住宅建築銘柄に入れ替わっていることです。今の時点で、住宅建築銘柄を空売っても、たぶん直ぐには儲からないでしょう。しかし、明らかに異常な株価で取引されていますから、どちらにしても空売りで利益を上げることができるはずです。

住宅市場は最悪の事態を脱出した、と言うアナリストたちがいますが、そんなチアリーダー的な意見は無視してください。現在、有り余るほどの住宅が売りに出されています。それに、住宅価格が少しでも回復したら売りに出そう、と考えている人たちも多数います。既に需給バランスは完全に崩れているのです。アナリストには、そんな基本的なことが分かっていないのでしょうか?

率直に言えば、住宅市場の下げサイクルは、まだ半分ほど終了しただけです。2007年、アメリカが不況に落ち込むとは思いませんが、経済の成長速度がスローダウンすることは確かです。こんな状態では、先ず住宅市場が上向くことは無理です。

現時点で買えるものは何でしょうか?短期的に期待できる銘柄はありますが、総合的に見ると、国債、不動産、株、どれも割高で魅力がありません。ですから、私たち個人投資家が今することは、プロたちが資金をどう動かしているかを見ることです。

最近目につくのは、プライベート・エクイティ投資会社の活躍です。先ず、機関投資家から資金を集めて、将来有望な企業を買収します。経営陣の入れ替えなどをして、実際に会社の再建が済んだらを売却して、利益を機関投資家に分けるのがプライベート・エクイティ投資会社の仕事です。」

と言っても、個人投資家がプライベート・エクイティに参加するのは難しいから、PowerShares Listed Private Equity Portfolio(PSP)、という上場投信を利用すると面白いだろう。

http://tmadkam.blogspot.com/

Stocks You Need To Know About

BSC

大手証券会社、ベアスターンズ(BSC)の日足です。

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上昇するチャンネルが支えになり、上値追いが始まったようです。第1目標は二日前の高値、そして次の目標は、チャンネルの上辺です。

Wall Street English

強気すぎる?

In a recent Russell Investment Group survey of 87 money managers, 86% said they expected stocks to rise in 2007, and just 12% said they expected the market to fall.

ラッセル・インベストメント・グループが、87人のマネー・マネージャーの意見を聞いた。86%が2007年度の株式市場トは上がる、そして12%が下がる、と回答している。

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