Saturday December 23, 2006

US Market Recap

2007年、狙えるセクターはどれ?

長期投資としてだけでなく、スイングトレードやデイトレードにも使える、上場投信(ETF)が人気を集めている。ダイヤモンド(DIA)のような指数型から、BBHのように特定セクターに連動するもの、それに日本株だけを狙うEWJなどがあるから種類は豊富だ。ジム・ジューバック氏(MSNマネー、シニア・エディター)が、2007年に注目できる上場投信を紹介しているので、そのいくつかを見てみよう。

オイル:

2007年2月、OPEC(石油輸出国機構)はオイルの減産を開始する。とうぜん、アメリカ国内のオイル在庫量も減ることになるから、2007年の第1四半期には、オイル価格の上昇が既に予想されている。実際にオイルが上がり始めてからでは遅いから、今からオイル関連に投資することが好ましい。

利用できる上場投信は、オイル・サービス・ホールダー(OIH)だ。その他にも、エネルギー・セクター・スパイダー(XLE)に投資する手もあるが、オイル・サービス・ホールダーには海外のオイル銘柄も含まれているから、幅広い投資が可能になる。

住宅関連:

現時点では、住宅市場の下げが終了した、と結論することはできない。しかし、株式市場の動きが示しているのは、2007年後半の住宅市場回復だ。テクニカル的な観点から言えば、住宅市場に投資する上場投信は、8月に底を打っている。スパイダー・ホームビルダーズ(XHB)が狙いだ。

金:

ドル安のヘッジには金が最適だ。2007年、米国経済成長のスローダウン、それにヨーロッパや日本での金利引き上げが予測されるから、ドルが売られることになるだろう。もちろん、米国が抱える巨額な貿易赤字も、ドル安要因になるのは言うまでもない。

金投資専門の上場投信なら、マーケット・ベクターズ・ゴールド・マイナーズ(GDX)が良いだろう。直接個別'銘柄を狙うなら、バリック・ゴールド(ABX)、ニューモント・マイニング(NEM)、アングロ・ゴールド・アシャンティ(AU)などがある。

航空会社:

オイルの値上がりは、航空会社に悪影響を与えるが、売り叩かれた航空会社株を拾うことを忘れてはいけない。季節的に寒い冬に旅行者は減り、夏休みシーズンに大きく旅行者が増えるから、第1四半期が終了近くなったら、航空セクターに目を向けたい。

残念ながら、航空会社だけを扱った上場投信が無い。もし投資するなら、ダウジョーンズ輸送上場投信(IYT)が良いだろう。

日本:

最近、為替市場に不思議なことが起きている。ドルはユーロに対して安くなっているのだが、円に対しては高くなっている。具体的に言えば、5月から、円はドルに対して8%の下げだ。原因は、既に報道されているように、7月以来まだ日銀が金利を引き上げていないためだ。

日本の経済は、皆が思っている以上に強い。1月に金利の引き上げが無いにしても、2007年中には間違いなく金利が引き上げられるから、円高になるのも時間の問題だ。とうぜん円高は外国人投資家を呼ぶことになるから、株式市場にも好影響になるだろう。狙いの上場投信はMSCIジャパン(EWJ)だ。

http://tmadkam.blogspot.com/

Stocks You Need To Know About

GDX

さっそく、金専門の上場投信、GDXの日足を見てみよう。

1222gdx.gif

チャンネルの下辺と、50日移動平均線がテストされている。力強さは無いが、下ヒゲもできているから、そろそろ反発がありそうだ。

Wall Street English

世界一

Toyota (TM) announced on Friday a global production target of 9.42 million vehicles for next year, increasing the odds that the Japanese manufacturer will pass troubled General Motors (GM) as the world's No. 1 automaker.

トヨタは来年度の世界的生産目標を942万台、と発表し、これで低迷するゼネラル・モーターズを抜いて世界一の自動車メーカーになる可能性が高くなった。(USA Todayより)

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