US Market Recap
2007年度の焦点
あと2週間で2006年度の相場が終わる。来年は、どんなマーケットが展開されるだろうか?証券会社からは、次々と来年度の見通しが発表されているが、ここで紹介したいのが、投資ストラテジストのバイロン・ウィーン氏だ。「12月の楽しみの一つは、ウィーン氏のレポートを読むことです。これは単なる相場予想ではなく、来年度の注意点が記されていますから一読の価値があります」、とダグ・キャス氏(シーブリーズ・パートナーズ)は言う。それでは、レポートを少し見てみよう。
1、誤解されやすい政府からの統計は、2007年度第1四半期、住宅市場安定を示すデータを発表するだろう。その結果、多くのアナリストが住宅市場の底打ちを宣言し、同時に住宅建築関連銘柄も推されるから、3月までには住宅セクターが52週間ぶりの高値に戻るだろう。
2、誤解されやすい、と記した理由の一つは、政府が発表する住宅販売件数には、住宅購入契約の取り消しが含まれていない。現に、買い手が購入をキャンセルすることが顕著に増えているから、売れ残り住宅数も、大幅に増えていくだろう。早ければ春中に、極めて悪い住宅販売件数が発表されるはずだ。
3、ローンの支払いができなくなり、差し押さえられる住宅数も着実に増えるだろう。2006年度に差し押さえられた件数は120万だが、2007年には300万に達することになりそうだ。
4、住宅ローンの金融派生商品を専門にするヘッジファンドが、大きな打撃を受けるだろう。その結果、議会では公聴会が開かれ、連銀は金利を引き下げることになるだろう。
5、商品価格の大幅下落が予測される。特にクルード・オイルは1バレルあたり50ドルを割ることになりそうだ。
6、2007年度米国企業収益は、第1四半期+8%、第2四半期マイナス5%、第3四半期+2%、そして第4四半期マイナス4%が予想される。
7、株式市場のボラティリティが大きく増しそうだ。ミューチュアルファンドや、ヘッジファンドの取引が更に活発になり、S&P500指数は、毎日2%の値幅が当たり前になるだろう。
8、2007年、株式市場は力強いスタートを切る。2月、S&P500指数は1450ドル(現在1407)を突破することだろう。しかし、上記したように、金融派生商品で失敗したヘッジファンドが大きな問題になり、第2四半期の終わり頃、株式市場は15%近い下げを展開しそうだ。後半のマーケットはレンジ内での動きになり、S&P500指数は1250ドル付近で2007年を終えるだろう。
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