Saturday December 9, 2006

US Market Recap

銘柄選びのコツ

ニューオーリンズから北へ車で1時間、と聞いても、何の景色も頭に浮かんでこない。「田舎です。隣の家は遠くに小さく見えます」、と言うのはヘッジファンド・マネージャーのデービッド・ランドリー氏だ。「人里離れた場所ですが、インターネットのお陰で、ビジネスには全く支障がありません。」

ある本の前書きの中で、ランドリー氏はたしかこんなことを書いていた。「新しいトレードの本が出版されると、どうしても買ってしまうのです。もちろん、既に知っている手法かもしれませんが、とにかく買わないと気がすまないのです。正真正銘の、トレード方法論ジャンキーです。」思わず笑ってしまったが、これで氏をぐっと身近に感じることができた。

ランドリー氏は、数日間で終わるスイングトレード、そして数週間におよぶポジショントレードが専門だ。先日、ストック・ティッカーに氏のインタビューが掲載されていたので、その一部を見てみよう。

「私が株を始めたキッカケですか?80年代の終わり頃、初めてミューチュアルファンドに投資しました。手書きチャートを壁に貼り付けて、毎日の値動きを追いました。しかし、動きがゆっくりなので直ぐ飽きました。そこで1990年、古くなったボートを売って株を買いました。いきなり1ドル50セント下げ、本当にハラハラしましたが、運良く株価は持ち直してくれました。

スイングトレードをするようになったのは、株や先物のデイトレード経験が土台になっています。デイトレードは、その言葉が示すように、今日買ったものは今日中に処分しますから、オーバーナイトでポジションを持つことはありません。しかし、はっきりとしたトレンドがある場合は、とうぜん数日間持ち続けた方が利益が大きくなります。ですから、私は短期トレンドが明確な銘柄だけを狙って、そのトレンドが終わるまで持ち続けることにしたのです。

スイングトレードの最も重要なことですか?値動きです。値動きしかありません。たまに移動平均線を入れて、トレンドを確かめることはありますが、私は指標を使いません。出来高も見ません。とにかくチャートをパッと見ただけで、直ぐにトレンドが分かる銘柄を選ぶのがコツです。

トレーダーとして長生きする方法ですか?多くのトレーダーは、自分のスタイルを持っていません。少し説明しましょう。マーケット状況に合わせて、トレード方法を使い分けることを勧める人が多いですが、私はそれは間違いだと思います。今日のマーケットは方向性がはっきりしないから、リバーサルトレードをやってみよう。これは行けそうだから、ブレイクアウトを狙ってみよう。これらは単に、マーケットを追い回しているだけです。そうではなくて、自分のパターンが現れた時だけにトレードするのが肝心だと思います。」

http://tmadkam.blogspot.com/

Current Topics

機関投資家はどこへ?

The biggest customers of the New York Stock Exchange and the Nasdaq Stock Market are turning into their most dangerous competitors.

大きな取引をするファンドなどの機関投資家は、ニューヨーク証券取引所やナスダックで取引をするのを避け始めている。では、どこで売買しているのだろう?

These customer-competitors are securities companies, led by UBS, Goldman Sachs Group and Credit Suisse Group. They already steer 12 percent of U.S. stock trades away from the exchanges to their internal systems.

UBS証券、ゴールドマンサックス、そしてクレディ・スイスの持つ、内部取引システムが利用されている。既に12%に相当する出来高が、これらの証券会社に奪われている。

証券会社の内部取引システムが選ばれるようになったのは、秘密に売買できるからだ。ナスダックやニューヨークを通したら、売値と買値が表示されてしまうが、内部システムなら、そんな心配は無い。来年度も、内部取引システムでの出来高が、大きく増えることが予想されている。

Wall Street English

雇用統計

Employers added 132,000 jobs to payrolls in November, according to the Labor Department, up from a revised gain of 79,000 in October.

11月の新規雇用者数は13万2000と発表され、上方修正された10月の7万9000人増を上回った。

この13万2000は、予想された10万5000増を超えているが、今日の結果を見る限り、連銀は次回の会議でも金利を据え置くだろう、と多くのアナリストは述べている。

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発行:株式会社ブレイクスキャン 監修:株式会社デイトレードネット