これ以上すばらしい決算を発表することはできない。正にゴールデンだ、とアナリストたちは巨大インベストメント・バンカー、ゴールドマン・サックス(GS)の第4四半期決算をベタ褒めしている。そんなに見事な結果なら、株は棒上げ、と思うかもしれないが、13日、ゴールドマン・サックスは1ドル69セント安(マイナス0.85%)で取引を終了した。と書いたからといって、ニュースを聞いてからでは遅すぎる、と結論したいわけではない。
多数の人たちが、ゴールドマン・サックスの好決算ニュースを聞いたことだろう。実際に株を持っている投資者なら、さぞ嬉しかったに違いない。それでは、もしあなたが、ゴールドマン・サックスの内部関係者(インサイダー)なら、はたしてニュースをどう受け取っただろうか?たとえ最高経営責任者や、最高財務責任者ではなくても、現にその会社に勤務している人なら、外部の人たちとは決算発表に対する反応が違うはずだ。
ここで紹介したいのが、米国企業で20年以上の広報担当官の経験があるジョージ・グトウスキー氏だ。ニュース発表、記者会見だけに限らず、株主に対する情報サービスもあるから、広報担当官は企業の重要なスポークスマン、と言うこともできる。スポークスマンは、会社の代弁者のような立場だから、決して企業イメージを傷つけるようなことは口にしない。もちろんウソは言わないにしても、たとえどんなに悪いニュースでも、うまく包装して投資者たちの耳に届けるわけだ。
さて、ニュース発表の術を心得ているグトウスキー氏、ゴールドマン・サックス決算に関して、こんなことを語っている。「とにかく膨大な収益です。天文学的な数字、と言っても差し支えない結果です。経営陣たちには、莫大なクリスマス・ボーナスが支払われることでしょう。この決算発表を受けて、株はギャップダウン(窓を開けての下げ)で始まり、90日平均の出来高を上回って大引けをむかえました。
こんなに素晴らしい決算を発表しているのにもかかわらず、ゴールドマン・サックスの内部関係者たちは、最近6カ月間、まったく自社株を買っていません。それでは、逆に自社株売りが目立っているのでしょうか?調べてみると、売られたのはたったの21万5000株ですから、内部者たちは買いにも売りにも積極的ではありません。ついでに、機関投資家のようすも見てみましたが、内部者と同様に売っても買ってもいません。
好調に上げを展開してきましたから、投資者にとって、ゴールドマン・サックスは楽しいパーティーのようなものです。とにかく皆、このパーティーが永遠に続くことを願っています。問題は、今回のような決算発表を繰り返すことは、極めて難しい、ということです。空売り残も、2.25%から3%に増えています。まだわずかですか、たしかに先行き不安が見え始めています。」
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