専門家の意見だからといって、100%鵜呑みする必要はない。それでは、「迷アドバイス」の残り半分を見てみよう。昨日と同様に、下のチャート(ダウ指数)を参照しながら読んでほしい。

11、「不景気の最も悪い局面は、既に過ぎ去ったようだ。」 ハーバード・エコノミック・ソサエティー(1930年1月18日)
12、「米国経済に悪影響となっていた要素は全て無くなった。」 アンドリュー・メロン(米財務長官 1930年2月)
13、「1930年春、アメリカの経済危機に終止符が打たれた。」 ジュリアス・バーンズ (フーバーズ・ナショナル・ビジネス協議会 1930年3月16日)
14、「経済見通しは好転している。」 ハーバード・エコノミック・ソサエティー(1930年4月19日)
15、「株式市場の暴落から、まだ6カ月しか経過していないが、私は最悪の事態は既に過ぎ去ったと確信している。心配された、大手銀行や企業の倒産も無く、ここからは急激な経済回復が展開されることだろう。」 ハーバート・フーバー(米第31代大統領 1930年5月17日)
16、「予想に反する状況が続いているが、近いうちに企業の回復が始まるはずだ。」 ハーバード・エコノミック・ソサエティー(1930年6月28日)
17、「恐慌の勢いに衰えが見える。」 ハーバード・エコノミック・ソサエティー(1930年8月30日)
18、「この辺で、経済の下げは止まるはずだ。」 ハーバード・エコノミック・ソサエティー(1930年11月15日)
19、「ここで経済が安定し始める確率が高い。」 ハーバード・エコノミック・ソサエティー(1931年10月31日)
20、「国税庁の役人が付き添わないかぎり、銀行の貸し金庫を開けることを禁ずる。」 ルーズベルト大統領(1933年)
さて、現代に戻ろう。先月、ダウ指数は12000を突破して、新高値が記録された。アナリストやアドバイザーたちは、どんな意見を発表したのだろうか?いくつか見てみよう。
「2月までに、S&P500指数は更に100ポイント、そしてダウ指数は1000ポイントほど上げるだろう。」 ピーター・カネロ(カネロ・アンド・アソシエーツ 2006年10月13日)
「アメリカ経済は減速方向ですが、これは投資者には好材料です。」 アビー・コーエン (ゴールドマン・サックス 2006年10月17日)
「90年代のバブルと比較する人がいますが、その見方は間違っています。株は上昇が続きます。」 トニー・ドゥワイヤー (FTNミッドウエスト証券 2006年10月18日)
「率直な意見ですか?私は超強気と強気の中間です。現時点でも、マーケットは割安です。」 ビル・ミラー(レッグ・メーソン 2006年10月21日)
繰り返そう。専門家の意見は、片方の耳だけで聞いたほうが良いかもしれない。
