US Market Recap
中間選挙とダウ指数
「風邪をひいてしまったので、おとなしく休むことにしました。ちょうど良い機会だったので、もう一度「欲望と幻想の市場、伝説の投機王リバモア」(エドウィン・ルフェーベル著)、を読んでみることにしました」、と投資アドバイザーのマイケル・ナイストローム氏は切り出す。相場師リバモアをモデルにした小説だが、意外とテクニカル分析の本質を学ぶことができるらしい。ナイストローム氏の話に戻ろう。
「味気の無い教科書が嫌いな人でも、この本なら楽しく読めることでしょう。トレンドライン、抵抗線、サポートレベル、といった言葉は出てきませんが、それらのコンセプトが、様々な状況の中で語られています。小麦相場のエピソードでは、1ドル20セントを超えたら直ぐ買えば儲かる、と主人公は強調し、ブレイクアウトの手法が説明されています。
この小麦の話と、最近12000を突破したダウ指数には共通点があります。小麦は、1ドル10セントと1ドル20セントの間で、長いこと横ばいをしていました。友人たちは、「強気論」と「弱気論」を戦わせますが、主人公はこう言います。「儲けたければ、1ドル20セントを超えたら直ぐ買うんだ!きっと短期間で儲かるよ。」
主人公は、小麦が必ず1ドル20セントを突破することを知っていたわけではありません。しかし、いったん抵抗線が崩れれば、値段の上昇に弾みがつくことを指摘したのです。今日も多くの投資者は、ブレイクアウトで買うことに躊躇します。ダウの場合なら、こんな高値圏では買えない、という理由でせっかくの上放れを逃してしまいます。
先日、知人とレストランに行った時です。知人は、ダウが新高値を更新しているのに、持ち株は全く上がらない、とぼやいていました。これは、決して奇妙な現象ではありません。今日のラリーは、全セクターが参加しているのではなく、一部の大型株だけです。」
たしかに好調なダウ指数だが、この大きな原因の一つは来月に迫った中間選挙だ、とナイストローム氏は言う。「長期的にマーケットをコントロールするのは無理ですが、ダウ30銘柄のように限られた株を一時的に操ることは可能です。中間選挙が目前です。経済状況を良く見せるには、言うまでもなく、ダウ指数上昇が役立ちます。
ブッシュ大統領の共和党が勝利するには、株高が必須です。もし民主党が勝利したら、どんな状況が起きるでしょうか?議会ではイラクでの戦争が真剣に取り上げられ、ブッシュ政権が大きく傾くことになるでしょう。スムーズにブッシュ経済政策を続行させるためにも、どうしても共和党は勝たなければいけません。とにかく選挙が終わるまで、ダウは高値を更新し続けることでしょう。」

