Friday May 5, 2006

US Market Recap

アメリカ版、近代ジプシー生活

「家出のすすめ」、という本があったと思う。読んだような気がするが、どんな内容であったかは忘れてしまった。毎日同じことを繰り返し、マンネリ化した生活が嫌になることがあるが、たまたまこんなコラムをバンクレート・ドット・コム(金融サイト)で見つけた。タイトルは「単調な生活に終止符、さあ出かけよう」だ。さっそく概要を紹介しよう。

「仕事がつまらないですか?毎日の通勤に疲れていますか?もっと刺激が欲しいですか?そうなら、そんな生活を止めるべきです。インターネット、携帯電話が発達し、在宅勤務が広く受け入れられている今日、両親と同様なライフスタイルを繰り返す必要はありません。

思い切ってジプシーになってみるのはどうでしょうか?魅力的なアイディアだが、現実的でないと思いますか?コリーン・シコラスさんと夫のボブさんは、現在ジプシー生活を送っています。ジプシーといっても、ホームレスになったわけではありません。お二人が住んでいるのはRV車(レクリエーショナル・ビークル)です。

「こんな放浪生活をするようになってから、もう10年以上の年月が経ちました」、とコリーンさんは言います。一体どうやって収入を得ているのでしょうか?それとも、十分なお金が銀行にあるのでしょうか?シコラスご夫妻は、「ハウ・ツー・RV」という旅行本の出版、そして「在RV車勤務」というニュースレターの発行で収入を得ています。」

シコラスさんが、実際にRV生活を開始したのは1992年だ。仕事を辞め、家を売り大きなRV車を購入した。多くの人たちから反対されたようだが、少数の人たちは、シコラスさん夫婦を羨んだという。現在、二人の暮らしは決して贅沢なものでない。夫のボブさんは水道局勤務、そしてコリーンさんはソーシャルワーカーだったから、膨大な貯金なども無い。ニュースレター収入も安定していないようだから、RV車で行く先々でパートタイムの職を探すこともある。

それでは、放浪の旅に出るにはいくらかかるのだろうか?先ず住居になるRV車の値段は、4000ドルから7万4000ドルだ。シコラスさんの話によれば、1万2000ドル程度のもので十分な暮らしができる。毎晩RV専用の施設を利用するが、一晩7ドルが平均的な値段だ。RV車はガソリンで走るから、だいたい1000キロで300ドルほどのガソリン代が要る。あとはRV車の保険代、携帯電話料金、医療保険代、そして食費などがある。

現代人は、今日のライフスタイルの奴隷になってしまった、という言葉をよく聞く。現状の暮らしに満足なら別だが、思い切って放浪生活を始めるのも面白いかもしれない。ヘッセの小説に「クヌルプ」というのがあるが、ひょっとしたらシコラスさんは、クヌルプになりたかったのだろうか?

Stocks You Need To Know About

ドル/円

下はドル/円の週足チャートだ。長い下影を作って、ドルが反発している。しかし、2週間前のギャップ、116円がレジスタンスになりそうだ。ここから、またドルが下がったら、どの辺がサポートになるだろうか。半値戻しレベル、111.57円あたりが目安だ。

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Wall Street English

世界一の金持ちにはなりたくなかった

長者番付ナンバー1の、ビル・ゲイツ氏がこんなことを語っている。

"There's nothing good that comes out of that," he said. "You get more visibility as a result of it."

世界一の金持ちになって良いことなどない。おかげで、いつも誰かに追い回されてしまう。

 

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