一夜のうちに、ファンダメンタルズが変わってしまったのだろうか。5月10日をピークに、ダウ指数は既に500ポイント以上の下げだ。歴史を振り返れば、米国株式市場は約3年に一度の割合でベアマーケットが訪れているから、下げ相場に入ってもおかしくない。それに悲観的な見方を発表するアナリストも目だって増えているから、強気な人でもかなり慎重になってしまう。
最近のように、マーケット全体が不安定になると、多くの投資者は相場に対して恐怖を感じるようになる。今直ぐ処分しなければ、株価は明日半分になってしまうかもしれない。まったく大袈裟な考え方なのだが、いったん怖くなってしまうと、完全に冷静な判断ができなくなってしまう。こんな感情に支配された売りは更なる売りを呼び、ファンダメンタルズに関係なく株価は下げて行くわけだ。
下のチャートは、カジュアル・ウェア小売のアバークロンビー・アンド・フィッチ社の日足だ。
これもマーケットと同様に、5月10日過ぎから下げが始まっているが、ファンダメンタルズだけを考慮するなら、この銘柄を売る理由は無い。
26人のアナリストがアバークロンビー・アンド・フィッチを追っているが、強い買いを薦めるアナリストは7人、買いが8人、そしてホールドが11人だ。注目したいのは、売りを薦めるアナリストは一人もいない。しかし現に株価は下げている。要するに、チャート無しで株式投資は考えられないわけだ。
