Saturday December 31, 2005

US Market Recap

知っておきたい二つのルール

打撃を受けた株を買え、しかし打撃を受けた企業を買ってはいけない。これは、ジム・クレーマー氏がよく口にする言葉だ。ウォールストリートはデパートとは違う。買った製品に欠陥があっても、全額払い戻しなど期待できない。だから、慎重な銘柄選びが必要になる。

打撃を受けた株、打撃を受けた企業、この二つを混同したら大変だ。どうやって二つを見分けるのだろうか。クレーマー氏は、こんな例を挙げている。1998年、ニューヨークに本拠地がある不動産サービス会社、センダント・コープが36ドルから12ドルに大暴落した。ほぼ一直線の下げだったから、超割安な株価に魅せられて買った投資者も多かった。しかし、下げの原因はインチキな会計報告だから、この株を買うのは間違いだ。

2005年が始まって間もない頃、イーストマン・ケミカルは収益がアナリストの予想以下になることを発表した。悪いニュースだから売り物が殺到し、株価は簡単に4ポイントの下げとなった。実情を正確に把握してない大衆のパニック売りだから、この場合は明らかに買いだ。イーストマン・ケミカルの収益減少は、施設の一部に問題が起きたためで、経営陣も早い修復の可能性を語っていた。その後株価は、施設正常稼動ニュースで8ポイントのラリーを展開した。

宿題を忘れるな、というのもクレーマー氏の好きな言葉だ。銘柄を大して調べもせず買ってしまう投資者が多い。その原因は二つある、とクレーマー氏は言う。先ず、ほとんどの投資者は、長く持ちさえすれば、株は上がると信じている。そして二番めの理由は、時間が無い、というものだ。

1990年代のようなブルマーケットなら、トレンドに乗って株を保持し続けることは正しい。しかし、マーケットはいつも同じトレンドにあるわけではない。宿題を怠っていたら、トレンドの波に飲み込まれてしまう。時間が無い、と言い訳する人に、クレーマー氏はこう警告する。「時間が無いからピアノの練習はしない。時間が無いからゴルフの練習はしない。そんな態度では、何も身に付けることはできないでしょう。」

Stocks You Need To Know About

アップルコンピュータ

アップルコンピュータが重要な位置に来ている。下が日足チャートだが、12月14日の安値を割ると、二番天井が出来上がる。ナスダック市場のリーダーだけに、ここでアップルが崩れると苦しい。

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Wall Street English

イメージチェンジ

インテルが新しい企業イメージ作りに乗り出した。

The company is scrapping its 37-year old logo, replacing it with the slogan "Leap Ahead." 

先ず、37年間使ってきた会社のシンボルが変わる。それだけではない。スローガンだったIntel Insideも止めて、Leap Aheadに変更だ。

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