Saturday December 24, 2005

US Market Recap

投資者が頻繁にくり返す8つの間違い

三人が同じ日に同じ銘柄を買った。しかし、投資結果は三様だった。この違いは、何が原因になったのだろうか。これだけでは、各投資家の経験年数や売買スタイルが分からないから、不公平な質問かもしれないが、感情が投資成績を大きく左右することが多い。

感情的な売買は投資に悪影響を与える一つの要素だが、その他に投資者たちは、どんな間違いを頻繁に犯しているのだろう。マーケットアナリスト、ジム・ワイコフ氏は、投資者の持つ悪い癖8つを説明している。

1、全く計画性の無い売買

あらかじめ利食いのポイント、そして損切り値が設定されていないため、せっかくの利益を損に変えてしまうことが多い。

2、非現実的なゴール

株や先物だけで食っていこう、といきなり仕事を辞めてしまう人がいるが、これはあまりにも無謀だ。先ず実績を作ること。それが肝心だ。

3、トレンドを無視した売買

だれでも良いものを安く買いたいと思う。株価が大きく下げた後、ここが底だ、とばかり積極的に買ってみるが、そのようなやり方が好結果になることは少ない。逆の場合なら、天井と思われる位置での空売りも、中々うまくいかないものだ。上げ基調にある銘柄は空売ってはいけない。空売りは、下げ基調の銘柄だけに絞るのが基本だ。

4、頻繁すぎる売買

これは、月に50回の売買は多すぎる、といった売買回数の問題ではない。短期投資が専門なら、毎月50回の売買は決して多すぎるとは言えない。投資に損は付き物だが、早く損を取り戻すために頻繁な売買をしてしまう人たちがいる。損の後だけに冷静さが無く、まるで復讐戦にでも臨むような態度だから負けを連発する結果になってしまう。こうなると更に頭に血が昇り、いたずらに売買回数が増えていくわけだ。

5、適切でない資金管理

たとえ口座に50万ドルあっても、いつも信用取引で買えるだけ買っていたのではダメだ。リスクに合わせて、適切な株数で売買しよう。

6、損切りができない

計画していた位置に株価が下がっても、株を処分できない人たちがいる。これでは、売買計画を立てた意味がない。マーケットは、あなたが損を出していることなど何とも思っていない。買い注文が成立したら、直ぐ損切り注文も入れることを勧める。

7、自分で責任をとれない

損をしたのは証券会社のせいだ。自分は正しかったが、ディーラーの株価操作にやられてしまった。投資は自己判断でするものだ。言い訳はやめよう。

8、全体的な流れを見ない

投資を始めたばかりの人は自分の銘柄だけに目がいってしまい、マーケット全体を眺めることを忘れている。たとえ持ち株が好調でも、マーケットが崩れ始めたら、持ち株が影響を受けるのも時間の問題だ。もう一つ重要なのは、チャートは日足だけでなく、週足や月足も利用してほしい。日足が見事なアップトレンドでも、週足がダウントレンドなら注意しなくてはいけない。一つの方向だけからマーケットを観察していると、思わぬ反転に巻き込まれてしまうものだ。

Current Topics

不都合なクリスマス

「クリスマスのため、25日の日曜は閉店します」、という小売店やレストランが多い。新年よりも、クリスマスの方が重要視されるアメリカだから、当然のことかもしれない。しかし、教会が同じことを言ったらどう思われるだろうか。クリスマスだから礼拝を中止、ということになるが、実はそんな発表をした教会がある。

キリスト教には多数の宗派があるが、ご存知のとおり、ほとんどのクリスチャンは日曜を礼拝の日に定めている。今回、クリスマスの日曜礼拝を取り止めたのは、メガチャーチと呼ばれる多数のメンバーを抱える大型教会だ。あまりにも商業化してしまったクリスマスを嘆く保守的なクリスチャングループは、さっそくメガチャーチャの決定に非難の声を上げている。

メガチャーチのリーダー的教会は、毎週2万人の礼拝者が訪れる、イリノイ州にあるウィロー・クリーク・コミュニティ・チャーチだ。「25日の礼拝を取り止めたのは、教会員の家庭を重要視したからです。既にクリスマスの礼拝用として、教会員にはDVDを配りました。暖かいリビングルームで、家族や友人と一緒にDVDを見てほしいと思います。あなたがどこにいても、神はいつもあなたと共にいます」、とカリー・パーキンソン氏は説明する。

アスブリー・セミナリーで、新約聖書を教えるベン・ウィザリングトン教授の反論を引用しよう。「メガチャーチのしたことは、自己中心主義に無条件降伏しただけです。自分を常に優先する、わがままな態度は、今日のアメリカ社会がよく反映されています。もしキリスト教が福音宗教であるなら、メガチャーチの発表は世の中にどんなメッセージを送ったのでしょうか。まるで礼拝を、付属品の一部であるかのような考え方です。」

日曜とクリスマスが重なったのは、1994年が最後だ。その時も、メガチャーチは礼拝を休んだのだろうか?事実は、その反対だ。全てのメガチャーチが礼拝を通常どおり行ったわけではないが、今回休みを決めた教会のほとんどが門を開けていた。

クリスチャンにとってクリスマスは、復活祭に並ぶ聖なる日だ。なぜメガチャーチはクリスマスにドアを閉ざすのか、ではなく、クリスチャンたちがクリスマスに教会へ行きたくない真の理由をつきとめることが大切だ、と社会学者のスコット・スマ氏は提言する。

Wall Street English

予想以上に悪かった住宅市場

まずヘッドライン。

New home sales tumble 11 percent

新築住宅販売数(11月分)は11%の下落。

November sales post biggest drop in more than a decade in latest sign the housing market is cooling.

ここ10年来最高の下げを記録し、米国住宅市場の冷え込みが表れている。

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