Wednesday October 19, 2005

US Market Recap

フランス流ガソリン代節約法、ある迷案

ここ15年間で最悪、そんな見出しで卸売物価指数の大幅上昇が報道されている。アナリストは1.2%増を予想していたが、ガソリン、天然ガス、そして灯油の急騰を受けて、実際に発表された数値は+1.9%だった。先週出された消費者物価指数も大きな跳ね上がりだったから、これでますますインフレ懸念が高まってしまった。

このような状況では金利引き上げに終わりは来ない、と思ってしまうが、ピムコ(大手債券ファンド)のビル・グロス氏はCNBCのインタビューでこんなことを言った。「連銀は短期金利を4%から4.25%に上げた時点で、金利引き上げ政策を一時停止することが考えられます。」現在の短期金利は3.75%だから、次回(11月1日)の連邦公開市場委員会が最後の利上げになる可能性があるわけだ。

グロス氏がそんな見方をするのも、昨夜東京でのスピーチで、グリーンスパン氏が高エネルギーコストが世界経済に与える悪影響を言及したのが理由の一つかもしれない。さてこのエネルギーコスト、具体的に言えば高くなったガソリンだが、フランスでも大きな頭痛になっている。信じられないような話だが、USAトゥデイからのニュースを紹介しよう。

フランスでは、料理に使う油を車のガソリンタンクに入れることが法律で禁止されている。しかし、1ガロン(3.785リットル)5ドル90セントにまでガソリンが値上がってしまった今日、エリック・ニアキサさん(学生)は、この法律を破る決心をした。「最初は心配だったので、1リットルの料理用油で試してみました。数週間運転してみましたが、車は大丈夫です。今はガソリンと料理用油半々で走っています。これで少なくとも、月々30ドルのガソリン代が節約できます。」

しかし、料理用の油で車が走るとは知らなかった。それにしても、どんな経緯でフランスに、そんな法律ができたのだろう。さて、ここで質問。ニアキサさんの使っている料理用油の名前は何でしょうか。そして運転している車の名前は何でしょうか。解答、Colzaが料理用油の名前、ニアキサさんは2002年型のSkoda Fabiaを運転している。月々30ドルの節約、何か膨大な修理費が待っているような気がする。

Stocks You Need To Know About

上放れなるか?

好決算を発表した半導体銘柄のランバスは、窓を開けて好調なスタートを切った。しかし、問題はこれからだ。下の日足チャートに明確だが、ランバスは横ばいゾーンの上限に挑戦中だ。はたして上放れ成功となるだろうか。

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Wall Street English

アメリカで最も生活費のかかる街

正解はマンハッタンだ。とにかくニューヨークでの暮らしには金がかかる。

In Manhattan, that family would need to spend $146,060, 137.9 percent more than in the average American town.

マンハッタンで家族が生活するには、年間で14万6060ドルほど必要になる。円に換算すれば約1670万円だ。

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