Wednesday August 24, 2005

US Market Recap

覚えておきたいもう五つのルール

情報の集めすぎは株トレードに弊害だ、というジェイク・バーンスタイン氏(MBHコモディティ社長)の意見を昨日紹介したが、氏はそれ以外に五つの注意点を挙げている。さっそく見てみよう。

1、常識的に考えすぎる。

大衆と同じ常識的な売買では、平均以上の利益を獲得することはできない。これは株の世界に限ったことではなく、人と同様なことをしていたのでは、人並な結果に終わることは目に見えている。秀でた成績を上げたければ、大衆の逆を行くことだ。常に大衆心理を疑問視する態度を身につけ、ニュースなどもあまり聞かない方が良い。とにかく理屈は簡単だ。ほとんどの人たちは損を出しているのだから、一般投資家たちのやり方は間違っている。

2、分析のしすぎ。

これをよく覚えておいてほしい。マーケットでは滅多に複雑なことは起きない。値動きは一見デタラメのように思われるかもしれないが、ほとんどの場合、事前に何らかのヒントが出ているものだ。ランダムな動きは全体の2割くらい。多くても4割を超えることはない。複数のチャートソフトで銘柄を分析することで、勝率を向上させようとしている人たちがいる。慎重に時間をかけて分析すれば勝てる、と信じているようだが、とんでもない思い違いだ。

3、損切りの幅がきつすぎる。

損切り設定の大切さをここで言うつもりはない。問題は設定場所だ。大きな損を出したくないから、買値にあまりにも近い所で損切ってしまう。きつすぎる損切りは、いたずらに損切りの回数を増やすだけだ。適切に損切りを設定をするためには、取引している銘柄や商品のボラティリティを正しく把握する必要がある。800ドルの損切り幅がある銘柄で適当でも、それがSP500指数にあてはまるという保証は無い。

4、損切りはトレードシステムの一部。

300ドルや500ドルほどの損なら大して口座に響かない。しかし、1000ドルはちょっと痛い。だから損切りは一律1000ドルにしよう、という決め方をする人がいるが、これは間違ったやり方だ。上記したように、先ず損切りで考慮するのはボラティリティだが、もう一つチャートパターンを忘れてはいけない。買った後アップトレンドが崩れるなら、たとえその時点で損が100ドルでも、素早い損切りが必要だ。

5、自分のスタイルを確立させる。

他人の意見に頼るのではなく、自分の目を信じてほしい。自分の好みに合ったトレード方法を見つけたら、それを改善して完全に自分のものにすることだ。最初は単にプロのまねから始まるが、経験を積むにしたがって、自分のスタイルに合うようにうまく調整されていることだろう。

チャートでクイズ

あなたのチャートIQに挑戦!

下はアップルビーズ(レストラン)の日足チャートです。しばらく下げが続いていましたが、あるアナリストは割安を強調して、買いを薦めています。はらみ線もできて反発できそうな雰囲気ですが、実際に買う前に、あともう一つ何を確認したいですか。

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さて解答ですが、実際に買う前に、先ず株価のトレンドライン突破を確認する必要があります。

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Wall Street English

時間の無駄

値幅の狭いアクションに欠けるマーケットだが、ストラテジストたちは、こんなことを言っている。

Strategists cautioned against reading too much into Tuesday's price action, given that volume is light and many market players are absent for late-summer vacations.

夏休み。機関投資家たちは不在だ。今のマーケットを徹底的に分析することは、時間の無駄らしい。

 

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