Monday July 25, 2005

US Market Recap

アナリストに逆らう銘柄を探せ!

思わずアクビが出てしまうような退屈な株を買え、と言うのはセス ジェーソン氏だ。人気株は新製品、高収益、アナリストによる格上げなどの大衆を魅了する話題に溢れているから買い手に不自由するようなことはない。買いが買いを呼び、株価はトントン拍子に上がって行く。押せ押せムードがピークに達すると、大きく正当評価額を上回った株に、アナリストから格下げの一声が発せられる。一転して人気銘柄は売り物一色となり、株価は非情な下げを展開する。だから退屈な株を買え、というのがジェーソン氏の言い分だ。

たしかに人気銘柄は、私たちが発見する頃には割高になっていることが多く、ジェーソン氏の言うように差し迫る格下げの危険性がある。できることなら、大衆が動く前に安く買って高く売りたい。どうやったら、現在割安で値上がりの見込める株を見つけることができるのだろう。割安株だけを狙った投資方法はvalue investing(価値投資)と呼ばれるが、その方法をハリー ドマッシュ氏から説明しもらおう。

割安銘柄のほとんどは株価がパッとしない。話題性に乏しいしから、ジェーソン氏が言う「退屈な株」ということになる。アナリストの「売り推奨」がパッとしない株価原因になっていることが多いから、割安株を見つけるには、まず「売り推奨」の出ている銘柄を探すことから始める。ついでに調べてほしいのが空売り残だ。と言っても、単に買い戻されずに残っている株数がどのくらいあるかを知るだけでは意味がない。一日の平均出来高を参考にして、空売りされた株数を全部買い戻すために必要な日数を計算してみよう。銘柄によっては2週間以上の時間を要するほどまでに売り叩かれていることがあるが、基準になるのは6日以上だ。

株価も重要な要素だ。ミューチュアルファンドや機関投資家がマーケットの主役だが、彼らは5ドル以下の低位株に手を出すことはめったにない。ファンドによっては10ドル以上の株だけを対象にするから、原則として一ケタの株は避けよう。また、機関投資家たちが保有する株数を、発行済み株数と比較することも大切だ。機関投資家の助け抜きで、大きな株価上昇は期待できない。明確な基準はないが、発行済み株数の50%以上が機関投資家たちに保有されていることが好ましい。

次の条件に首をかしげる方もいると思うが、株価チャート(日足)は上向き(アップトレンド)なものを選ぼう。大量な空売り残を抱え、おまけに売り推奨も出ている株が上向きのはずがないと反論されそうだが、最後にいくつか上記条件を全て揃えた銘柄を記しておこう。UAP Holding(UAP)、Tupperware(TUP)、VistaCare(VSTA)、Moody’s(MCO)、Advent Software(ADVS)。

Wall Street English

しゃれたタイトル

こんな見出しが目に飛び込んで来た。

Negative developments at Kodak

コダックと言えばフイルムだが、何か悪い状況が進行していることが、上のタイトルから察することができる。しかし、中々うまい単語の使い方だ。

Negativeは否定的とか後ろ向きという意味だが、ネガという意味もある。developmentsの動詞形はdevelopで、発展、展開などの他に現像するという意味がある。まるでコダック社では悪いネガが現像されているようだ。

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