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少し違ったアナリストの活用方法

Wednesday July 20, 2005

アナリストの意見は本当に株式投資に役立つのだろうか。買い推奨が出たからといって、必ずその銘柄で儲けられるという保証はない。逆に買いから売りに格下げされても、確実にその株が下がるという保証もない。だからといって、アナリストを100%無視するのも得策ではない。どうやったらアナリストを投資にうまく活かすことができるのだろう。さっそくウィニングインベスティングドットコム社、ハリー ドマッシュ氏の話を聞いてみよう。

アナリストと一口で言うが、アナリストには買いサイドと売りサイドの二種類がある、とドマッシュ氏は言う。誤解されるかもしれないが、「売りサイドアナリスト」は売りばかりを推薦するアナリストという意味ではない。たとえば大手証券会社のメリルリンチには多数のアナリストがいる。経済見通し、企業業績、業界トレンドなどの様々なレポートがこれらのアナリストによって毎日作成されるわけだが、これらのレポートの大半は営業マンに利用される。違った言い方をすれば、アナリストレポートは手数料収入を上げる一つの手段であり、メリルリンチのような証券会社のアナリストは「売りサイドアナリスト」と呼ばれる。

それでは「買いサイドアナリスト」とはどんなアナリストだろうか。ミューチュアルファンドや投資会社も、大手証券会社の「売りサイドアナリスト」によって書かれたレポートを読んでいる。ファンド会社にも当然アナリストが存在し、実際の投資判断には彼らの意見が重要になる。このファンド会社や投資会社のアナリストが「買いサイド」だ。いつもテレビや新聞に登場するのは「売りサイドアナリスト」であり、「買いサイドアナリスト」は大衆に意見や見解を公表することはない。

株も売買される品物であるいじょう、需要供給のバランスが株価変動の大きなカギになる。株は発行数が毎日増えるわけではないから浮動株数は一定だ。しかし大手証券アナリスト(売りサイド)のコメントは需要に強い影響を与える。分かりきったことだが、大証券会社には何千人もの営業マンがいる。アナリストの買い推奨を手もとにおいて、いっせいにセールスするのだから、株価が動かないはずがない。ドマッシュ氏を引用すれば、どんなにすばらしい業績の会社でも、アナリストがレポートしてくれなければ投資者の耳には届かない。

ここで問題になるのは、アナリストの買い推奨を聞いてからすぐ買うことのタイミングの悪さだ。ではそれをどうやって解決するのか。ドマッシュ氏は銘柄をフォローするアナリストの数に注目しろと言う。単にアナリストの数が多ければ良いということではない。オラクル社は29名ものアナリストによって追われているが、株価の方はサッパリだ。ドマッシュ氏の言うアナリスト数というのは、現在銘柄をフォローするアナリスト数と過去のアナリスト数との比較だ。もし二カ月前はたった三人のアナリストだけで追跡されていた銘柄が今日7人に増えていれば、それはアナリストたちのその銘柄に対する関心度が上がったことを示し、大きな株価の動きも時間の問題になるという。

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