ナスダックの主役、半導体銘柄

ナスダック市場に火がついた。summer doldrumsという退屈な夏相場を表現する言葉があるが、今のナスダックには当てはまらない。さっそく日足チャートを見てみよう。

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三本入っている移動平均線は上から20日(グリーン、短期平均)、50日(ブルー、中期平均)、そして200日(レッド、長期平均)だ。まず最初に注目してほしいのは、これら平均線の並び方だ。アップトレンド(上昇基調)がしっかりしたマーケットでは、三本の移動平均線が短いものが一番上、そして中期、一番下が長期移動平均線の順番になる。ナスダックは7月7日、50日移動平均線が200日移動平均線をクロスして、三本の移動平均線がきれいな上昇基調の形を作った。

もう一つの重要な点は、2100ドルの壁が崩れ、ナスダック指数はブレイクアウト(上放れ)に成功している。この2100ドルに走る水平線は以前のレジスタンス(抵抗線)だったわけだが、今度はそこがサポート(支持線)になる可能性が強い。

好調なナスダック市場の大きな原因は半導体セクターだ。移動平均線の順番、抵抗線突破、まるでナスダックのチャートを見ているようだ。

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乗り遅れたと焦る投資者もいることだろうが、ここはジックリと押し目(一時的な下げ)を待つ姿勢も大切だ。20日移動平均線や以前のレジスタンスを目安にして、しばらく様子を見てみよう。

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