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米国病院事情

Thursday July 14, 2005

まだ小学校3年生の姪だが、将来は医者になりたいと言う。医者と聞くと病院を連想するが、病院はどうも苦手だ。癌などの悪い病気を早期発見するためには定期検診が重要だが、それでも中々病院に行く気になれない。もう注射が怖い年齢ではないが、ひょっとしたら私の潜在意識には病院嫌いの種が埋まっているのかもしれない。しかし今日のニュースは、こんな私をさらに病院嫌いにしてしまった。

問題のニュースはペンシルバニア州から発表された。よくこんなことが公表されたと関心もするが、2004年ペンシルバニア州の病院で院内感染の被害を受けた患者数は11600人以上にのぼり、そのうちの1500人が死亡した。院内感染のために使われた医療費は約20億ドルが推定されている。この院内感染患者数が公表された背景には消費者組合の大きな働きかけがあり、消費者組合からのコメントのよればこのような実際の数字を発表することは病院改善につながるという。

院内感染の原因には色々なことが考えられるようだが、医師や医療関係者を対象にしたニューイングランドジャーナルオブメディシン誌には次のようなことが書かれている。

院内感染原因の一つは、医師や医療スタッフが患者と接する前に手を洗わないことにある。この結果年間で約200万人の患者が院内感染し、約9万人の死亡が推測される。

上記のペンシルバニア州以外に院内感染数発表を義務付けされいるのは、ミズリー州、フロリダ州、イリノイ州とバージニア州のたった四州だけだ。病院側がこのような数字発表を尻込みする理由は大衆に誤解を与えやすいからだという。アメリカ病院協会のナンシーフォスターさんは次のように語り、単なる院内感染数を発表するだけの現状に反対している。「私たち病院側は一般の方々に正確な院内感染状況を伝えたいと思っています。ただ感染した患者数を合計したものを公表しても、これでは現状が正しく反映されているとは言えません。」

院内感染、怖い話だが私をさらに病院嫌いにするニュースはもう一つある。アメリカの医療費がまた上がったという。全世界のどこを探してもアメリカのように医療代の高い国は無い。年間平均アメリカ人は5267ドルを医療費に使い、これは他の先進諸国を53%も上回るということだ。院内感染被害にあって、おまけに高医療費なのだから困ったものだ。

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